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はじめに。。。

性的表現がありますが、ストーリー重視の小説です。
18歳未満の方や、♂×♂同士の恋愛話に抵抗のある方はご遠慮ください。



月・水・金

の、

週3日、PM21:00

に更新しています。

たまに、お休み頂くこともありますが、ご了承ください。


Hiroto_Fukuyama
🌠イラスト:豆たろさん🌠

私の創作ですので、自己満足の世界とも言います。
中傷、批判とかは受け付けません。(きっぱり)
なお、文章及び画像は著作権放棄しておりません。
無断使用、無断転載は固くお断りします。

最新記事か、下記の、お好きな≪ ≫シリーズ欄でどうぞ。
≪イベント小説の紹介≫
 季節物な物語です。

≪うちの子たち、ご紹介≫シリーズ
 全キャラが登場します。  

≪雅俊平&雅治≫シリーズ
 陸上から始まったお互いの物語。

≪福山博人&福山友明≫シリーズ
 医者を通しての恋物語。

Kindleにて福山博人&山口昌平の作品を販売しております。
【天然御曹司の友情にメリークリスマス!】
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≪新田嘉男&桑田政行≫シリーズ
 水泳アスリートだった政行の恋物語。

≪利根川五右衛門&高瀬義昭≫シリーズ
 政行の父が社長の会社で、利根川は専務を、政行の秘書をしていた高瀬の恋物語。
このブログ始まってのリーマンモノです。


≪宮田一族≫シリーズ
 宮田文雄&松井弘毅の恋物語。
大学生&高校生モノです。


Kindleにて『恋人は副会長』を販売しております。
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30≪その他のキャラたち≫
 クリックして、目次内をご覧ください<(_ _)>


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猫びより #7

そのスズメは新潟に帰るからと言って、さよならを言いに来た。
「にいって何?」
「新潟県、という場所の名前だ。私は新潟の学校を卒業して、東京の大学に進学したからな。この6年間、本当に楽しかったよ」

なんだか、もう会えないような気がした。
「そこで何をするの?」
「医者だよ。父親の病院で働く」

そう言うと、ポケットから小さなナイフを取り出してくる。
それを見て俺は逃げていた。
ワハハッと笑ってくれるが、本当に怖いんだよ。
「レモン、元気でな」

そう、実際にあのナイフで切られているのを近くで見たことがあったから、尚更怖いものがある。

あの時。
スズメは、人間相手に、そのナイフを使っていた。

「スズメ、大変だっ」
「どうしたの?」

「教授が呻いて……」
「病院へ! ここなら北部病院が近いから」

「お前、医者だろうが」
「まだなってない!」

「診るだけ診てやって」
「リーダー……」

でも、1人だと心細い。
だから、せめてもの応援隊を募ろうとしたが無理だ。すでに皆は帰宅している。
「看護師だけでも呼んで!」
「分かった」
「ソファーではなく、ベッドに横たえさせて。それと空調を維持して」

ってか、何度あるんだよ。
部屋の温度を見ると高くないが、これって私のボルテージが高いってことか。
「お願いだから、病院に連絡して。この時間帯は忙しいとは思うが、プロが1人でもいると教授にとって安心材料になる」
「分かった」

それに、私にとっても安心できる。


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洋一の腕の見せ所になるのかな?

猫びより #6

ふいに近くで声がした。
「で、いつまでそこに居るつもりだ? 私は寒いのですが」

この声って……。
「レモン。お前さんが食べてくれないと私の仕事が終わらない。次の仕事がしたいんだよ」

「俺は……、病気なのか?」
「なんで?」
「いつも一番最後で……。たまには、一番最初に食べたい」

すると、意外な言葉が返ってきた。
「だって、仕方ないだろ。お前は猫なんだよ。猫の舌って、温めが一番最適な温度なんだ。それを無視していると、それこそ病気になってしまう。まあ、もう冷え切ってるけどな」

ほら、帰るぞ。
そう言うと抱っこしてくれた。

なんだか、こいつは良い奴に見えてきた。
「ほら、しっかり捕まっとけよ」

捕まるってどこに?
と思っていたら、スズメは建物の屋根に飛び移ると、木に飛びつき猿みたいに木から違う木へと俺の部屋がある所まで連れて行ってくれた。
「凄いなー」
「で、言っておくが。今朝みたいに牛の部屋には行くなよ」
「あれ? そこ?」
「当たり前だ! 私を誰だと思っている。空も飛べるスーパースターだぞ!」
「でも、あそこは」
「問答無用! 牛は繊細なんだ。少しの温度の違いで食事をしなくなる。だから、お前が隠れていた所なんて温かくって捨てるハメになるんだよ。あいつらの部屋には行くな!」
「散歩もダメなのか?」
「ダメったら、ダメ!」
「ケチ―」
「ケチで結構。それでも行くと言うなら……」
「何をするつもりだ?」
「これだ」

そう言って見せてきたのは小さなナイフ。
「それで何をするの?」
「決まってるだろ。お前を小さく切り刻んでカラスに食わす」
「出来るわけないだろう」

ニヤッと笑うが怖くないぞ。
「私はね、医者でありシェフなんだよ。包丁を振り回すより、このメスで細かいことをするのが得意なんだ。なにしろ専門は胃腸内科だからな。さあ、どこを切られたい?」

こいつはやる。
なぜだか、そう思った。
思わず叫んでいた。
「お腹空いたー」
「食べてない時に切るんだよ。さあ、どこから切ろうかな」
「ごめんなさーい。もう行きません」

しかも、今度は鬼のような顔になっている。
「レモン。これは大事な事なんだ。あの牛たちにとって、ちょっとの温度差が命取りになる。次があれば、二度と情けはかけないからな」
「分かった。もう行かない」
「男同士の約束だ。出来るな?」
「うん、行かない。でも、お腹空いたよ-」

溜息をつかれた。
「はいはい。お前が勝手に出て行ったんだ。ご飯は冷め切ってるけど、文句は言わせないからな」

でも、ほんのりと温かったよ。


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洋一は優しいね。

猫びより #5

会いたくない。
でも、会わないとご飯が貰えない。

えぇい、俺も男だ!
腹に力を入れて出てやる!

できる限り、誰かがいる時を狙ってご飯を貰うようにする。
「さぁ、ご飯の時間ですよー。最初はインコのフィード君。ここに置いとくよ。それから、次は犬の……、っと、レモンはまだ呼んでないよ。もう少し待っててな」

待てない。
「レモン。いつもと同じ順番だ。もう少し待ちなさい」

だって、いつも俺が一番最後じゃん。
ご飯に飛びついていた。
「待て、と言ってるだろうが!」

うぅぅ……、一番最後は嫌だあ。
手足を伸ばしてもご飯に届かず、悔しくって悔しくって逃げていた。
「あ、レモンッ」

男、一匹。
夕暮れと共に黄昏れていた。

どうして、ここに居るのだろう。
俺は、どこか悪いのか。
病気なのだろうか?

友だちもいないし、誰も俺を見てくれる奴はいない。
スズメだって、レモンというヘンテコな名前を付けてくれるし。

誰も追いかけてこない。
へーんだ。
その方が、気が楽でいいわ。

でも……。
ご飯、食べたかったなあ。


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猫びより #4

だけど、どうやってミルクを作るのだろうと思ったので、次の日も行っていた。
睨まれた。
「こんちは」
「何しにきた?」
「食べられにきたのか」

その言葉に頭を振る。
「ううん。仲良くなりたいなと思って」
「ままごとは帰ってからしろ」
「わしらは忙しいんだ」

すると人間が何人か入ってきた。
見つかったらヤバい。
だけど隠れるところがない。

「さて、今日はいっぱい食べてお乳を出してね」
「スズメ、マッサージしっかりしろよ」
「はい、畏まりました」

スズメって、あの人間の名前なのか。
ふーん、面白い名前だなあ。

暫く見てると、スズメは何頭もいる彼等にマッサージをすると絞り出した。
威勢良く飛び出ている。

良い臭いだ。
でも、その臭いに釣られて飛び出るわけにはいかない。
「よしよし、今日はタップリ出たな。お疲れさん」
「スズメ、あとよろしく」
「はい。それでは、次のためにもう1回マッサージするからね」

スズメを残して他の人間は出て行った。
今なら見つからないだろうな。
「よし、終わり。チョロッと出たね。えへ、舐めてみよ」

そう言って自分の手を舐めだした。
「うん、上手い。絞り立てのお乳って、こんなに上手いんだね。そこに隠れてる奴、舐めてみるか?」

い?
もしかして、俺のこと?
声が近くでする。
「言ったよな? ここには近づくなって。それとも無視しているのか?」

無視しているわけではないが、怖くて出られない。
すると、この部屋の主は言いたい放題に言ってくれる。
「ビビってるんだろ」
「スズメを怒らすと怖いからなあ」
「スズメ、もちっと優しくしてやれよ」

「まぁ、お前らがそこまで優しくなるとは思いもしなかったよ」

そのスズメは、俺の耳がどこにあるのか分かっているみたいでポツリと言ってくる。
「後で覚えてろよ」

こえーよぉ……。


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